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8020(はちまるにーまる)の崩壊

[2026.04.14]

あなたは8020をご存じですか?

8020(ハチマルニイマル)運動とは、厚生労働省と日本歯科医師会が1989年より推進している、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という健康増進運動です。20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、食事を一生楽しめるため、健康寿命の延伸を目的に実施されました。

 

ところが、です。

裏を返せば、80歳以上長生きの方への指標がない、ということになりませんか?

 

東京医科歯科大学病院で5年ほど、当地で1992年から多くの方を診療してきました。85歳以上の長生きの方がたくさんいらっしゃるのです。今回は、その方々を診療させていただいた経験から発信します。

 

  • 出来たら歯を連結しない。昭和の昔に流行りました。揺れている歯を繋げて長持ちさせる治療。これって、80歳を過ぎてなんでも億劫になってくると最悪なんです。繋げた歯の間の歯ブラシがうまくできなくなって最悪の場合、85歳過ぎてからあっという間に総入れ歯になってしまうかもしれません!入れ歯にするのは社会活動している間(人前で外していたら格好悪い)でないと無理です。

 

  • 下の総入れ歯は悲惨です!(海外では2本のインプラントにロケーターという装置を入れて総入れ歯を支えるのが標準治療です。)日本の健康保険の場合、総入れ歯をしっかり作れる歯科技工士は高齢でどんどん引退しています。下の歯が減りだしたら2ピースタイプのインプラントが可能なうちに、左右1本以上入れておくことが80歳を超えて生きた時の食事の楽しみを保ってくれます。

 

  • オールオンフォーを安易に選択しない。これはポルトガルの歯科医師によって考案された全ての歯を抜いてしまう治療法です。10年保証と書かれているのですが、欧米人より華奢な骨格の日本人に施術して、10年以上長生きしたらどうなるのでしょう?残せる歯はできるだけ残したうえで、無くなった部分だけインプラントを入れた方が長生きした時に良かったと思えますよ。

 

詳しいことは私にご相談ください。現在の健康状態、やりたいこと、食事に求めることなど、総合的に判断してより良い方法をご提案させていただきます。

 

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